初めてのハンガーノック
自動車に例えるならばガス欠であり、肉体がエネルギーを失った状態を意味し、自らの意志とは関係なく、体は動きを停止する。
話には聞いたことがあったけど、今まで生きてきた中で、こういう経験がなかったので、実際になるまではにわかには信じられなかった。
そして、実際になりつつある中でもそうとなかなか認識できなかった。
いつもならバナナを食べて牛乳を飲んで、少ししてから走るのだけど、今日はスーパーでまさかのバナナ売り切れ。
普段何種類ものバナナを置いてるのに、その全てが無かった。
絶望しつつ牛乳コーナーに行くとそこも全滅していた。
何かの嫌がらせだろうか。
無いものは仕方が無いので、仕事帰りでお腹が空いてるけど、そのまま走ることにした。
走りはじめから若干おかしかった。
いつもより体が重く感じるのだ。
前回走ったのが水曜日だったので、ちょっと間が開いたから体力が落ちた?
むしろ筋肉回復して調子が良くてもいいはずでは?
やっぱりお腹空いてる?
気のせいだということにして、いつもより遅いペースに気づかない振りをして走り続ける。
久しぶりだし、日曜日だし 15km くらい走りたいよなぁ。
と思っているのもつかの間、10kmくらいで走れなくなった。
根性が足りないんだと思って、気合入れてみたけど全然ダメ。
足腰が限界と言うわけでもない。
でも走れない。
体調が悪いのかもしれない。
でも最悪回復しなくても家には帰らねばならないし、このまま歩こう。
幸い歩くことは出来た。
そのまま 1km 程歩いてると、少し調子が良くなってきたのでまた軽めに走ってみた。
スピードは出ないものの、何とか迷子になりつつ家に着くことができた。
途中でもうだめかもしれないと思って、ショートカットしようと思った愚かな迷子である。
今日の記録
約12.5km
約73分